【ウイルスとは違う?】迷惑ソフトの種類と削除について

パソコン

迷惑ソフトとは何か?

インターネットを閲覧していると、突然画面に広告が表示されるなどウイルスに感染したのではと思われる症状が出たことはありませんか?この場合、全てとは言い切れませんがウイルスではなく迷惑ソフトが原因の可能性が高いです。

迷惑ソフトとはアドウェアの一種で、様々な種類がありますが主にこのような特徴があります。

  • システム破損やウイルス感染、個人情報の流出など不安を煽る表示が出る
  • 有料ソフトの購入を促してくる広告が表示される
  • パソコンのシステムには直接影響を与える能力は無い

アドウェアとは広告の表示を目的としたソフトウェアで、通常は無料で使えるアプリやゲームでも広告が表示される場合もあるかと思いますが、これらもアドウェアに分類されます。アドウェアには便利なものも多いのですが、迷惑ソフトのように広告の表示のみを行うようなものもあり、単にアドウェアと言った場合は迷惑ソフトのようなものを指す場合が多いです。

ただし、単体ではパソコンのシステムに影響はありませんが、複数の迷惑ソフトが混入しているとパソコンの動作が遅くなるなどの影響が出る場合もあります。

ウイルスと迷惑ソフトの違いや対策などを、紹介していきたいと思います。

ウイルスとの違い

ウイルスとはコンピュータウイルスのことで、マルウェアと呼ばれるパソコンに直接被害を及ぼすソフトウェアに分類され、迷惑ソフトとは以下のような点で異なります。

  • 感染したパソコンで増殖し、ネット回線や記憶媒体を通して他のパソコンにも感染する
  • データの破壊や盗難、システムの改ざんなどパソコンに直接影響を与えるものが多い
  • 感染してしばらく経ってから動き始めるものもあるなど、潜伏期間があるものもある

このように、実際のウイルスと性質が似ているため、コンピュータウイルスと名付けられました。迷惑ソフトは、コンピュータウイルスのようにインストールされたパソコン内で増殖する機能はなく、またパソコンのシステムに直接影響を与えない点でも異なります。

ただし、迷惑ソフトの中でも悪質なものは、マルウェアに分類される場合があります。

日本ではあまり耳にしないかもしれませんが、世界ではコンピュータウイルスの制作者に対して懸賞金がかけられる場合もあり、逮捕される例も見受けられます。また、ウイルスに感染したメールを送信した場合、意図的ではない場合でも訴訟問題に発展することもあるため、セキュリティ対策は個人法人問わず重要な問題となっています。

迷惑ソフトが混入する経緯

普通に考えたら、このようなソフトをダウンロードしてインストールするはずがないと思われるかもしれませんが、迷惑ソフトの開発者は様々な手を使ってダウンロードさせる方法を考えています。迷惑ソフトが混入する主な経緯を紹介していきたいと思います。

Web広告

インターネットを閲覧していると、サイト上に広告が表示されていることも多いかと思います。この中には迷惑ソフトをインストールさせる目的で表示されているものもあり、便利そうなソフトが無料でインストールできるなど、閲覧者の興味を引かせてインストールさせようとします。

他のソフトと一緒にダウンロード

動画再生ソフトなど、本来の目的のソフトをダウンロードした際に一緒にダウンロードされることがあります。この場合、他のソフトのダウンロードを促す表示が出ても、ダウンロードしないようにしましょう。

不安を煽る表示が出るページ

インターネット閲覧時に、警告が表示されるページを見た経験のある方もおられるかと思います。システムが破損しているなど、不安を煽る表示を出して迷惑ソフトのダウンロードを誘導してくる例も見られます。

迷惑ソフトの種類

迷惑ソフトの中でも代表的なものを紹介していきたいと思います。ここで紹介したソフトは、ネット上で見かけても決してダウンロードはせず、また既にダウンロードしてしまっている場合は早めに削除をしてしまいましょう。

広告に表示される有償のソフトをインストールしても、何の機能もない場合が多いため、絶対に購入はしないでください。

SlimCleaner Plus

Slimware Utilities Holdings, Inc.という、アメリカに本部を置く会社が提供しているソフトウェアです。パソコンの動作が高速になるという名目でソフトをダウンロードさせますが、パソコンを起動するたびに大量のエラーを表示させて不安を煽り、有償ライセンスを購入させ、また個人情報を盗むことを目的とする悪質なソフトです。

Driver Updater

こちらもSlimware Utilities Holdings, Inc.が提供するソフトで、古いドライバがあると更新を促す文言で不安を煽り、有償版のソフトを購入させて個人番号も同時に盗むことを目的としています。

PC fixer Pro 2018

インドにある、Pcvark Software Pvt. Ltdが提供するソフトです。こちらも有償ソフトの購入を促すもので、画面右側に電話番号が記載されていますが絶対に電話しないでください。

その他の迷惑ソフト

数が多いので詳細は省きますが、その他にも被害報告が多い迷惑ソフトを一覧として紹介したいと思います。

WinZip Driver Updaterは、圧縮・解凍ソフトとして有名なWinZipを開発しているWinZip Computing社のソフトで、残念ながら便利なソフトを開発している会社が迷惑ソフトを開発している例もあるため注意が必要です。

迷惑ソフトは常に新しいものが誕生しているため、ここで紹介したもの以外でも怪しい広告などが表示されだした場合は、検索して調べてみることが大事です。

  • AutoFixer Pro 2018
  • Driver Reviver
  • Driver Update
  • Identity Protector
  • Malware Crusher
  • Simple Driver Updater
  • WinZip Driver Updater
  • Pc Speed Cat
  • Win Tonic

迷惑ソフトの削除方法

迷惑ソフトに感染していると判明した場合、早急に削除してしまいましょう。ただし、ソフトによっては簡単には削除ができないものもあるので、ソフトに合わせた対応が必要です。

コントロールパネルから削除

Windows 10の場合は、下記の流れで削除を行います。ただし、下記の方法では削除ができない迷惑ソフトも少なくないため、この方法で削除できない場合は他の方法を検討してください。また、覚えのないプログラムなので迷惑ソフトと思って削除したら重要なプログラムだったということもありますので、削除するときは自己責任で行ってください。

  1. 画面左下のWindowsボタンをクリック
  2. Windowsシステムツールをクリック
  3. コントロールパネルをクリック
  4. プログラムのアンインストールをクリック
  5. 迷惑ソフトを選択して削除

Google Chromeの機能で削除

Google Chromeには、隠し機能として不正なプログラムを検索して削除する機能があります。
アドレスバーに『chrome://settings/cleanup』と入力すると、有害なソフトウェアの検出と表示され、その右側に検索ボタンが表示されます。

検索を行いながら有害なプログラムなどを削除してくれますが、この検索には時間がかかるので
時間に余裕がある時に行うことをおすすめします。

こちらの機能はリアルタイムの攻撃を発見することはできず、また全ての迷惑ソフトの削除に対応しているわけではありませんので注意が必要です。

セキュリティソフトで削除

セキュリティソフトでも迷惑ソフトの侵入を防いだり削除することが可能です。ただし、ウイルスとは異なりユーザーが迷惑ソフトとは知らずにインストールしていたり、パソコンに直接被害を与えるものではないため、通常のセキュリティソフトでは対応できない場合もあります。

詐欺ウォールなど、ネット詐欺や個人情報盗難の対策に特化したソフトも存在するため、迷惑ソフトの被害を防ぐうえで有効です。

詐欺ウォール / Internet SagiWall│ネット詐欺専用セキュリティソフト│BBソフトサービス株式会社
ネット詐欺専用セキュリティソフト「詐欺ウォール」。一般的なセキュリティ対策ソフトでは検知が困難な、偽販売サイトや偽警告などのネット詐欺による金銭被害、個人情報盗難被害の対策に特化したソフトウェアです。

詐欺ウォールは、BBソフトサービス株式会社というソフトバンクグループの会社が開発したソフトで、2019年には関東圏のみのようですが人気お笑いトリオの東京03を起用したCMが放送されました。

ソフトバンク株式会社の子会社のBBソフトサービス株式会社(本社:東京都中央区、社長:原山 健一、以下「BBSS」)は、人気お笑いトリオ「東京03」を起用した「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall™」(以下「詐欺ウォール」)初のテレビCM「壁の男 フィッシング詐欺」篇と「壁の男 ワンクリック詐欺」篇を、2019年3月2日(土)から関東エリアで放映します。

引用元: BBソフトサービス株式会社

セキュリティソフトのように迷惑ソフトやウイルスを削除する機能はありませんが、セキュリティソフトでも対応しきれない詐欺サイトにも対応してブロックするなど、ネットショッピングなど金銭のやり取りを行う機会の多い方には特におすすめです。セキュリティソフトとの併用で、より安全にインターネットを楽しむことができます。

OSのクリーンインストール

パソコンを、購入時の状態に戻す作業です。迷惑ソフトは無くなりますが、パソコンのデータや設定も消えてしまうため、外付けのハードディスクやUSBメモリなどにデータのバックアップを行ってから実施するのがおススメです。

プロに依頼する

上記のどの方法でも削除できない、もしくは分かり辛かったり実施を躊躇するものも多いかと思われます。一番確実な方法は、やはりプロに依頼をすることです。

プロであれば、ご自身が認識していないような迷惑ソフトやウイルスの検知も行ってくれますので安心です。

大阪に本社を置く日本PCサービス株式会社では、ドクター・ホームネットというパソコンの設定や修理を行うサービスを展開しています。

ウイルス感染したパソコンのスパイウェア駆除ならPCホスピタル|日本PCサービス
ウイルス感染したパソコンのスパイウェア削除ならPCホスピタルにお任せください。パソコン修理/PC修理のトラブル解決、365日年中無休で全国対応いたします。宅配修理、持込修理だけではなく、駆けつけ修理は最短即日で訪問いたします。

ドクター・ホームネットは47都道府県全てに拠点があるため、日本中どこへでも出張してくれます。宅配や持込にも対応しており、出張よりも金額が安くなるためご自宅の近くに店舗がある場合は持込もおススメです。

また、多数の迷惑ソフトが混入していた場合でも、ドクター・ホームネットでは削除数によって金額が変わることは無いので安心です。

最近は新型コロナウイルスの世界的流行でテレワークを導入する企業が増えていますが、ドクター・ホームネットではテレワークの導入サポートも行っているため、迷惑ソフトやウイルスの削除以外にも気になるサービスがあれば依頼を検討してみるのも良いかと思います。

在宅ワーク/リモートワークのサポートならPCホスピタル|日本PCサービス
在宅ワーク/リモートワークのサポートなら、パソコン修理トラブル解決の年間実績約14万件で安心の日本PCサービスの「PCホスピタル」にお任せください。365日年中無休で、全国対応いたします。宅配修理、持込修理だけではなく、駆けつけ修理は最短即日で訪問いたします。

緊急事態宣言は解除されたものの、2020年7月現在は緊急事態宣言前よりも1日当たりの感染者数が増加傾向にあり、再び緊急事態宣言が発令することは十分考えられます。

新型コロナウイルスの国内感染者は15日、午後9時現在で新たに452人が確認された。首都圏の1都3県で計273人増えたほか、大阪府では緊急事態宣言の解除後最多となる61人に上った。

引用元:朝日新聞

煩わしい迷惑ソフトの広告が表示されないパソコンで、快適なパソコンライフを過ごしましょう。