パソコンの修理を行う場合、どこに依頼するのが良いのでしょうか?メーカーや家電量販店に依頼をする人も多いかと思われますが、パソコンの修理を専門に行っている業者も存在します。その中でもパソコンドック24は、修理業者の中でも大手で知名度もあります。
今回は、パソコンドック24について紹介したいと思います。

どのような業者なの?
パソコンドック24は、創業が1999年とパソコン修理業者の中でも比較的古参で、無料ウェブメールサービスであるMSN Hotmailが日本語対応した年に開設されています。20年以上もの実績があることは、パソコンの修理に関してそれだけの信頼を得られてきた証拠とも言えます。
店舗は都市部を中心に日本各地に71店舗(2020年6月現在)あり、特に大阪は本社があるため店舗数も多くなっています。日本各地に店舗があるため、幅広い地域をカバーしています。
パソコンの中でもMacの修理にかなり力を入れているようで、公式サイトでは通常のパソコン修理のページとは独立した形でMac修理のページを設けています。Macはクリエイターを中心に愛されている機種ですが、Windowsと比べると利用者数は少ないため、修理業者や店舗によっては対応していない場合もあります。パソコンドック24では、アップルストアでも対応できなくなった古い機種でも対応してくれるため、Macユーザーには是非ともおすすめしたい修理業者です。

メーカーや家電量販店に依頼するのと何が違うの?
パソコンの修理には、修理業者以外にもメーカーや家電量販店に依頼するという選択肢もあります。
実際のところ、修理業者に依頼する場合よりもメーカーや家電量販店に依頼する人の方が多いかもしれません。メーカーや家電量販店と比べると、修理業者の存在自体がまだまだ世間的には知られていないのが現実かと思います。
しかし、メーカーや家電量販店に依頼した方が全面的にメリットがあるのであれば、修理業者は存在することができません。
そこで、メーカーと家電量販店、修理業者にはどのような違いがあるのか見ていきましょう。
メーカーの場合
ここで言うメーカーとはパソコンの製造メーカーのことで、NECやLENOVOなどのメーカーが存在します。メーカーの知名度もピンからキリまでありますが、海外で購入したパソコンでない限り大抵の人が名前くらいは聞いたことがあるメーカーばかりかと思います。メーカーに修理を依頼するメリットとしては、下記のものが考えられます。
- 保証期間内の故障は安く対応してくれる
- そのパソコンを製造した会社なので安心感がある
- 純正品のパーツで修理をしてくれる
パソコンには1年程度の保証期間を設けられている場合が多く、その期間内での修理であれば安く行ってくれます。また、メーカーなので純正品のパーツが揃っているため安心感があります。互換品のパーツでも修理は可能ですが、不具合が発生する可能性が純正品と比べて高くなります。
一方で、このようなデメリットも存在します。
- 保証期間を過ぎると修理費用が高くなる
- データが消去されて戻ってくる場合が多い
- 部品の在庫が無い製品は対応してくれない場合がある
- 修理期間が長くなりやすい
保証期間を過ぎると、やはり修理費用は高くなり新品を購入した方が安い場合もあり得ます。ただし、修理内容によっては修理業者に依頼した場合でも同様のことが起こりえます。また、メーカーの場合はデータの保証をしてくれない場合が多いため、修理したら購入時の状態に戻されている事が多いです。データを再優先に考えている場合は、メーカーへの依頼は避けた方がいいかもしれません。
意外かもしれませんが、メーカーとは言え部品の在庫をずっと置いているわけではないので、古い機種になると部品が存在しないため対応してくれない場合があります。
家電量販店の場合
家電量販店は、ヨドバシカメラやヤマダ電機などが有名ですが、お客様からパソコンの修理の依頼を受けた後にメーカーなどの修理の依頼を取り次ぐ形になるので、基本的なメリットとデメリットはメーカーとあまり変わりません。
メーカーとの違いを挙げるとすれば、修理したパソコンに同じ不具合が発生した際、そのことをメーカーに伝えてくれるので直接メーカーに依頼するよりも安心できると思います。一方で、直接メーカーに依頼するよりも修理に時間がかかるデメリットもあります。
家電量販店では他店購入のパソコンでも修理を受け付けている所も多いですが、取引のないメーカーのパソコン修理を受け付けていなかったり、また修理にかかる費用を明示していない場合もあります。
修理業者の場合
修理業者にも色々あるので一概には言えない部分もありますが、依頼をする上でこのようなメリットが考えられます。
- 即日対応も可能
- データを保護して修理してくれる場合が多い
- 事前に見積もりをしてくれる場合が多い
- メーカーに部品が無いパソコンでも対応してくれる可能性が高い
修理業者はメーカーや家電量販店と比べ、対応がスムーズなのが特徴で早ければ即日で対応して直してくれます。
パソコンに保存されているデータは、パソコン本体よりも大切と言う人も多いですが、修理業者であればデータを保護しながら修理してくれる場合も多いので安心です。ただし、データの保護自体は有料のオプションとして扱っている場合も多いので、データが消えてもさほど困らないのであれば保護しない方が安上がりです。
事前に修理費用を見積もってから作業を行う業者が多いので、後から見積もりよりも高い金額を要求される可能性は低いです。また、今後のことを考えたパソコンの設定や部品交換などを提案してくれる修理業者もいますが、あくまで提案なので不要と感じれば断っても問題ありません。
修理業者の場合、メーカーですら部品の在庫を処分したパソコンであっても部品を所有していたり、また同型の中古パソコンから部品を確保して対応するなど、メーカーには無い柔軟さがあります。
一方で、修理業者にも当然ながらデメリットは存在します。
- 悪徳業者の存在
- 大手でもメーカーほどの知名度が無いので安心感に欠ける
- 修理費用が安いとは限らない
修理業者には、残念ながら悪徳業者が存在する可能性は考えられます。実際の見積もりより高い金額が請求される可能性は0ではありませんし、不要な作業を行って高い金額を請求してくる場合も考えられます。
海外などの日本では相当マイナーなメーカーを除くと、メーカーと比べて知名度の高い修理業者は残念ながら無いと思われます。近年ではtwitterなどでも口コミが確認できますので、念のためネット上での評判を確認してから依頼するのも良いかと思われます。 ただし、比較的大手の修理業者でも依頼をした人の投稿があまり無い場合もあるため、そういった場合は個人のblogなどを検索して参考にするのも良いかもしれません。
悪徳業者ではないにしても、メーカーに修理依頼をした場合と比べて安くなるとは限りません。ただし、単純に料金の安い高いだけではなく、アフターフォローなどの付加価値や対応の良し悪しも込みで判断した方がよいと思います。
料金や店舗の所在地
前述でも触れましたが、パソコンドック24は都市部を中心に日本各地に71店舗(2020年6月現在)あり、出張、宅配、持込の3通りのサービスが存在します。
すべての都道府県に店舗があるわけではないのですが主要な都市、特に本社のある大阪には多数の店舗があり、また宅配での修理も受け付けているため日本のどこからでもサービスを受けることができます。
料金はメーカー修理の約半額をうたっており、診断料金+分解・修理料金+交換パーツ料金の他、宅配料金や出張料金(持込の場合は不要)、お急ぎの場合や特殊な内容の場合は+αの料金が発生するようです。
公式サイトでは、総合的な料金の事例がないので最終的にどれくらいかかるかのイメージを掴みづらいですが、分解・修理料金を見ると自作パソコンの組み立てで10,000円、BIOSアップデートで6,000円となっています。
twitterでの評判
twitterではパソコンドック24の評判も投稿されていますが、全体的に好意的な意見が多く見受けられます。
総合的な料金が分かりにくい
パソコンドック24は、20年以上の実績を有した信頼性の高い修理業者ですが、総合的な料金が分かりにくいという課題があると感じました。
サイト上では症状別の料金例も記載されてはいますが、診断料金と作業料金のみを合計したもので、宅配や出張の料金、エクスプレスサービスなどを追加した場合の料金がシミュレーションすることができていないので、総合的に発生する料金がどれくらいか分からない状態です。修理を依頼する上で、もう少し精度の高い料金例が分からなければ依頼をしない人も出てくるかと思われます。
パソコン整備士資格を有したスタッフが診断
パソコンドック24では、パソコン整備士資格を有したスタッフが診断を行い、修理を実施しています。
このパソコン整備士というのは、JAPA 特定非営利活動法人パソコン整備士協会が運営する資格で、資格の取得にはパソコンに対する偏りのない全体的な知識の他、それを解決するための基礎知識や個人情報等の守秘義務を順守できる倫理観を持っている必要があります。
パソコンドック24では、パソコンに詳しいといった曖昧な基準ではなく、客観的な基準を用いて技術力の高さを示す指標としてこの資格を活用しており、お客様に安心してパソコンを預けてもらえるように心がけているのが伝わってきます。
すべてのパソコン修理や企業・法人様向けのネットワーク構築、セキュリティ対策などに対応するため、パソコンドック24ではJAPA 特定非営利活動法人パソコン整備士協会が運営する「パソコン整備士」資格を全店で取得しています。
引用: パソコンドック24
パソコンドック24以外の修理業者
パソコンドック24は業界大手の修理業者ですが、この他にもおすすめできる修理業者があります。
一部ではありますが、紹介していきたいと思います。
パソコン工房
株式会社ユニットコムという、大阪に本社がある会社が運営するパソコン修理サービスです。
会社の設立が平成2年と、パソコン通信(インターネットの前身とも言えるデータ通信サービス)の時代からサービスを提供してきたなど、パソコンがまだまだ身近とは言えない時代から運営されています。

こちらではパソコンを最短15分のスピード診断で不具合を見つけてくれる、パソコンワンコイン診断というサービスを行っていて、税込500円で診断してくれるようです。こちらのサービスは、持込のみのサービスのようですが、通常であれば数千円ほどかかる診断を税込500円で行ってくれるので、まずは何が原因で不具合が発生してるのかを知りたい場合におすすめです。また、クイックPCクリーニングというパソコンの内部・外部の清掃および通電チェックも行ってくれるサービスも税込500円で行っています。
パソコンワンコイン診断なら、最短15分のスピード診断でメモリやバッテリ、電源等の簡易チェックや専用診断ソフトを使い原因を特定します。
引用元:パソコン工房
ドクター・ホームネット
大阪に本社を持つ、日本PCサービス株式会社が運営するパソコン修理サービスです。
日本PCサービス株式会社は、 総合情報サイトAll Aboutの日本版サービスであるAll About Japanの運営が開始された2001年に設立されており、パソコンドック24に匹敵する20年近い経験を有します。
ドクター・ホームネットに依頼する場合、下記の点でメリットがあると感じました。
- 総合的な料金の事例が掲載されているので、パソコン修理で実際にかかる料金が想定しやすい
- 47都道府県全てに拠点があるので、自分の住んでいる地域が対応していないかといった心配が不要
- 訪問サポートのシェアが全国No.1
料金は、パソコンドック24と比べて安いとは言えないかもしれませんが、サイトでは修理にかかる総合的な料金の例が掲載されていて分かりやすく、47都道府県全てに拠点を有しているため、離島などを除けばお住いの地域が出張に対応していないか心配する必要はありません。
有料訪問サポートサービスの利用調査では、サポートシェアはNo.1など、その信頼性の高さがうかがえます。
近年ではパソコンやスマートフォンの普及率が高まったことで、故人が所有していたデジタル機器の処分や取り扱いに困る遺族も少なくありません。日本PCサービスでは、デジタル遺品に関するサポートも行っており、注目度が高まっているサービスとなります。
当社は、多数のITトラブルを解決してきましたが、その中で徐々に増えつつあるのが「故人が使っていた機器のパスワードがわからない」というご相談です。
引用:ドクター・ホームネット
パソコンドック24に限らず、日本には様々なパソコンの修理業者が存在します。ここで紹介したパソコン工房やドクター・ホームネットは、修理業者の中でも大手になりますが、それぞれの修理業者の特徴を踏まえ、ご自身に最も合った修理業者に依頼しましょう。